今や大陸一とも謳われるレティエイ王国。
それを治める賢王と名高いウィリアムの元に、乞われて嫁いだ伯爵令嬢のディアナ。
しかし彼女に対する周囲の風当たりは強く、ウィリアムにも何か考えがあるようで――?
王、王妃、宰相、隣国の王女、近衛隊長などなど、様々な人の思惑と勘違いが絡み合って起こる恋物語という看板に若干偽りのあるコメディ。
嫁ぎ先であるレティエイ王国では冷遇され、夫である王からも救いの手が差し伸べられない…… そんな辛い日々を送るディアナだったが、彼女はある一つの夢を抱いていた。
表面上だけ見るとディアナがかわいそうに見える気がしなくもないが全然そんなことはない第一話。
後宮へとやってきたネルマリアの王女ヴァイオレット。美しく優秀な彼女は王宮の人間から諸手を挙げて迎え入れられた。しかしディアナはそんな彼女の隠された本性に気付いてしまう。そしてヴァイオレットの歓迎の宴に遅刻し、あまつさえ倒れてしまったディアナのもとにヴァイオレットがやってくるのだが――
このシリーズに出てくる女性ってまともな人いないかもしれないという気がしてくる第二話。
なかなか距離が埋まらないディアナとウィリアム。それを見かねたヴァイオレットが、なんとか二人の仲を取り持とうとする。しかしその過程でヴァイオレットは宰相クラウが関わる恐ろしい噂を耳にしてしまうのだった。
ちょっとだけクラウが気の毒になる第三話。
ディアナとヴァイオレットが白昼堂々攫われた。国を揺るがす事件に、ウィリアムを始め大勢の人間が解決に乗り出す。攫われた二人は無事なのか、そして犯人の目的は……?
男性陣が汚名返上する第四話。おまけ(近日公開予定)→初めての夜